同じく、こどもみらい館で手にとってしまった一冊。
というのも、目次に
「子どもを置いて旅行へ行ってはいけない」
というフレーズ。ついつい、借りてしまいました。
が、悪い意味で、この本の著者に幻滅してしまった。
日ごろから忙しすぎる私たちは、目いっぱいの生活ではいけない、たまにはのんびりしなければと、知り合いの方と一緒にハワイに行く計画を立てたのだ。よくアメリカ映画で夫婦が週末シッターさんに子どもを頼んで出かけるのを真似て、娘は置いていくことにした。妻の実家に預けることにしたのである。(P.36) 当時、著者の娘さんは1歳くらいか。1番くらいならともかく、よく置いて海外に行けるもんだな〜、とあきれてしまった。
さらに、読み続けてみつけた一文 そもそも、…(略)…お祭りは、食べ物が禁止なのである。いわゆる乾き物はいいが、お祭りの定番であるヤキソバ・フランクフルトなどはいっさいダメだ。0-157の流行以来きんしになったという。その上ビールもダメなら、何だこれがお祭りか、となる。「子どものお祭りにアルコールはいりません」といわれても、私はガンとして譲らなかった。問題は、お祭りとしてどうなのか、そういう議論が必要だ。(P.84) うわ〜、子どものお祭りにアルコールですか?!
私個人の見解ですが、保育園のお祭りは子どもが主人公であり、アルコールなんか子どもの飲まないものはいらないのではないか、と思う。
近所の保育園のお祭りを覗いたが、園庭の奥でお父さん方が売り物のモツ鍋を酒の肴にビールを飲んで気持ちよさそうに酔っ払っていて、ドン引きしたことが…だって、酒臭かったんだもん。
ビールが飲みたければ、お祭りの後の打ち上げに、居酒屋でパーっと飲んだらいいやん!と思うのは、母親としての間隔だろうか。
でも、私の夫も「保育園の中でアルコールは…」と、いやそうな顔をしていたし、割とまともな感覚だと思っている。
第一、酒臭いお父さんは、自分の父であっても、子どもさんは嫌いでしょう。
なんか、ずれている感覚だなぁ、と感じた。
ただ、行政とのやり取り、ビジネスライクで秘密主義保身に走る保育士さんなど、〜私の知らない世界〜的な内容になってくるのですが、前述で著者に不信感が出ているため、フィルターかかった状況なんでないか、と疑ってしまう。行政との交渉をするときに、参考にはなるのだろうけれど。
それと、「俺って、こんなに頑張っているちょいワルだけどよいパパ」アピールが、ほのかに漂ってきて、ちょっと読後の余韻があまりよろしくありません。
まぁ、読まなければ分からないし、いい勉強になりました。