つわりがひどいのも、動き回りすぎて死にそうになったのも一緒だ! 気まぐれに入った子どもみらい館の図書館で、ついつい借りてしまった、「ツレがうつになりまして」で有名な細川 貂々の妊娠出産マンガびっくり妊娠 なんとか出産。
つわりがひどかったのも、「今のうちにやりたいことをやっとけ」と動き回りすぎて大変なことになったのも(わたしの場合は、切迫早産になって緊急入院した)、わ〜一緒やん!と共感しながら読みました。
夫さんが、うるさく世話焼きなのもほぼ一緒やん!と思ってしまって、初めての妊娠の時を思い出させてくれたりして。
実は自分の子どもに興味がわかないパパの方が多い? しかしながら、一番考えさせられたのは、世のお父さん(日本だけ?)が、余りにも妻の妊娠・出産、これからの育児に興味がないのかな〜、と思わせたくだり。 「うちのダンナ 家事を 全然手伝って くれないんです」
「おフロの掃除もフトンのあげ下げも やってくれないし」
「買い物に行った時 自分の飲む缶ビールくらい 持ってほしいって 思っちゃいます」
「うちも全然 手伝ってくれない
仕事でいつも帰りが遅いから しょーがないって思うけど」
「お腹大きくなると しんどい時あるよね」
(P.93-94) こんな他の妊婦さんの声を読むと、わたしも著者同様
「そうか 世の中のダンナさんは 忙しくて家事やってくれないんだ」
なんて、つぶやいてしまう。 「なかなか産休とって 同じ職場に戻るの むずかしいよ」
「上司は 妊娠したら やめるものだと 思っているし」
(P.99) って、そういう状況の働く妊婦さんって、やっぱり多いんだと思う。雇う側の企業が改善しないかぎり、ここは行政がなんとか制度としてやっていかないと、少子化問題っていつまで経っても解決しないと思う、なんて考えたり。 また、夫婦で参加する母親学級3日目のくだり。 三日目は来ないという人が何人かいた
その理由が↓
「三回目って夫婦同伴でしょ? うちのダンナ 忙しいからムリ」
「ホントは来たいけれど 1人でくるのはハズカシイから」
えー?
いくら忙しいからって 土曜のほんの 2時間ていどのことだよ?
「自分のコドモのことなのに 関心ないのかなあ」
(P.100) と、こんな感じで著者は眉をひそめているんですが、我が家も
「どうして母親学級があって、父親学級がないんだ!!!」と叫んでいたくらいの、まだパパになる前から子煩悩な夫だったので、忙しさを言い訳に非協力的な夫って、いやだなぁ〜、と思ってしまった。
周りを見ても、超子煩悩で育児に超協力的なお父さんと、「ちっ、たりぃ〜」って、子育て系イベントに参加しているお父さんの2分に分かれる気がする。気のせい? 割と、淡々とお母さん側の視点で描かれた妊娠・出産マンガですが、ところどころ「そりゃ、少子化になってもしゃーないだろう」的現代が抱える問題があぶりだされていて、気づきになったりもしました。
あっというまに読めるライトマンガなので、仕事で忙しいと言っているプレパパに、ぜひ読んでもらいたい本です。