人生において、成功したかどうかは本人の感じ方よるけれど、じゃあ子育てにおいて「成功した!」といえる尺度のひとつに、「どれくらい稼げるのか?」というのもありだと思う。
「お金をたくさん稼いで保有している人」=「お金持ち」
ということで、
を、府立図書館から借りて読んでみた。 基礎学力は、継続力で養われるのでは お金持ちに自分の小学校・中学校の頃の成績を聞いてみたところ、…中略… 総じて優秀であったと回答している。特に、女性のお金持ちの場合は、小学校高学年時代では七割以上が、中学校時代でも六割以上が「上のほう」と回答している。男性でも過半数が義務教育時代には「上のほう」である。
これは、裏を返せば、小学校時代でさえも落ちこぼれていれば、それだけ社会に出たときに成功する確率は確実に低下するということでもある。特に算数・数学は積み重ねが重要な科目であり、一朝一夕にできるようになるものではない。第三回目調査では、お金持ちに小学校五年〜六年のときの算数と中学時代の数学について、どれくらい好きであったか聞いてみたが、どちらの時期も大半のお金持ちは「非常に好き」あるいは「まあまあ好き」であり、「嫌いだった」と答えたのはごく小数に過ぎなかった。(P.89-90) そうか、お金持ちになるには算数・数学のスキルが必須なんだ…。
と思いがちですが、よくよく思えば、引用文にもあるとおり、「積み重ね」できる子どもが将来的にお金持ちになるんですね、きっと。
嫌なことは大人でもコツコツできない…好きだから勉強を継続できるんだ…なので、まず親は、「勉強がたのしい!」と思えるように、わが子を育てなきゃいけないなぁ、と反省。 …前略…、さまざまな教育活動が義務教育時から積極的に行われている。こうした活動や体験、あるいは道徳教育はもちろん重要ではあろうが、「読み・書き・算数」という義務教育こそが重要だと再認識される時期なのではないだろうか。少人数クラスで授業を行い、後れている子どもたちには補修を行うなど基礎学力習得を徹底させているスウェーデンなどの北欧諸国での取り組みは、わが国の教育現場でも参考になる。(P.90) 体験が重要だということは認識していて、我が家の子ども達は体験型学習(もどき)をさせている…はず。でも、体験したことをさらに体系的に学んでいくためには、「読み・書き・算数」が必要だなぁ、と改めて思います。
だって、捕まえた虫を調べるのに、図鑑にかかれたことを読めないといけないし、自由研究なんぞで記録を残すには、文字に起こして書かないと伝わらない。作文力も要るし、読解力もいる。捕まえた数も数えたりできなければ、つまらない。
読み・書き・そろばん」を重要視していた昔の人は偉大だったよ。
金持ちはお金を増やすサイクルを持っている?! 最後に、考えさせられた一文を紹介。 一般の人々は「所得 → 消費」が主流で、二次的流れとして「所得 → 貯蓄 →消費」となる。ところが、高所得者層の場合は「所得 → 事業・資産形成 → 所得」となる歳黒があると考えられ、所得の大部分を消費するのではなく、事業や資産形成にまわしていくのだろうと考えられる。こうして、所得が少しぐらい減少しても、資産はどんどん形成されていく結果となる。(P.200)