文章を書くのが苦手です。というか、書くまでに悩んでしまいます。伝えたいことはたくさんあるのに、、、。このブログの更新が、超スローということでも、わかるかと思います。
そんな時に手にしたのが、タイトルが『一瞬で心をつかむ文章術』、著者がヒット番組を次々と生み出している石田章洋さん。
帯のキャッチコピーでは、「みんながよく知っている『起承転結』は忘れた方がいい!」と、感嘆符つき。さらに、「たった3つの要素だけ覚えれば、短い文章も長い文章も早く書ける。」と豪語しています。
その「3つの要素」とは…「テーマ」「ターゲット」「目的」だとか。
なんとなく理解できるけど…
その要素をどうすればいいのさ?といった疑問に、「ラーメンについてのブログを書く手順」を例に、丁寧に解説されています。まさに、私が知りたかったことです!
すべてのテーマは「疑問形」
文章における重要な3つの要素のうちの1つ、「テーマ」。ピンポイントで面白いものが必要になってきます。自分で面白がってはいいけど、それだけじゃダメなのはわかりますよね。
じゃあどうやって決めたらいいのよ!!
という私に、「これが鉄板!」という「心をつかむ12の定番ネタ」が紹介されています。
アメリカの伝説的なコピーライター、ジョン・ケーブルズが著書『Tested Advertising Methods(邦訳:『ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則』の中でリストアップしたものなんだとか。
- 収入を増やす
- お金を節約する
- もっと健康に
- 医療対策
- 老後の安心
- 喜び
- 家事をもっと楽に
- 快適さ
- 脂肪をもっと減らす
- 心配から解放される
- 仕事やビジネスで成功する
- 名声
上記に当てはまるテーマを使えば、とりあえずは興味を持ってもらえるわけですね~。
なんだか、取りようによっては難しいテーマが並ぶのですが…。参考にさせていただきます!
誰に伝える?「ターゲット」
ターゲットが決まれば文章も決まるはずです。会話でも、相手によって敬語とか内容とか変えるでしょ。
本書では、特定の個人(ペルソナ)を想定し、対話するように、会話するように書くようにするといいと指南されています。
構成は「こういうことを書いたら、読者はどのように感じるだろう」と想定しながら作っていく(P.43)
書こうとすると身構えてしまうけど、おしゃべり感覚なら気軽に書けそうです。
何のため書く?を突き止めると「目的」なる
呼んだ相手にどうしてもらいたいかで、文章の構成や内容が変わってくるそうです。ターゲットとした相手の年齢やバックグラウンドなどによって、心に響いてくる言葉や用語などが違ってくるのです。よくある文字数少なく行間がすごい空いている、主婦向け?ファッション系ブログなども、子育て中のおしゃれしたいママさんには、文字ぎっちりだとみてもらえないですからね…。写真で見せてもらったほうが助かります~
「何」を「誰に」とあわせて、「なんのために」書くかを考えることで文章はきまるのです。(P.45)
テーマと相手が決まれば、相手に「どう感じてもらいたいか、どうしてもらいたいか」を考えながら書くといいのですね。
おすすめの商品を友達に紹介するような感覚で書く…と、商品紹介ブログはあっという間に書けそうです。
じゃあ、「テーマ」「ターゲット」「目的」が決まったら、どうやってネタを探し文章に落とし込んでいくか。
ざっくりとした流れは以下の通りです。
- 問いに関することを、ネットでキーワード検索して調べる
- 仮設を立てる
- 更に材料(裏付け)を調べる
- 付箋でメモ、構成を考える。
構成を考えるときは、付箋をしっくりくる順に並べ替えるといい感じに決まるそうです。
組み立ての「黄金パターン」は、
- 序説…テーマを打ち出す!もちろん「問い」の形です
- 本論…メインディッシュにあたる部分で、全体の7-8割のボリュームになります。根拠や具体例をあげていきます
- 結論…問いに納得できる答えを用意します。行動したくなるような答えが目標です
少しほっとしたのは、速く書くコツ。
- 6割でOK
- 締め切りを設定する
- 無理して書かない(え?!)
- 霧の悪いところでやめる (早く続きが書きたくなるわけですね)
私は書き始めると止まらなく、忙しいときは「時間が足りないから今日は書かないでおこう」って感じ。なかなか書くことに手が付けられませんでした。
6割りでOKでいいんですね!
むっちゃ気が楽になりました!
ほかにも、つかみ部分やおいしい文書の書き方など、参考になることがいっぱいです。
私のように、「伝えたいことがあるけど、どうやって書いたらいいかわからない。書く習慣をつけたい」といった人にはすごくおすすめです。学ぶところはたくさんあるはず。
もっと早く読むべきだった…と反省しきりでした。
よかったら、手に取ってみてください。
目次
01章 なぜ文章を書くのが苦手なのか?
02章 テーマに迷わないから速く書ける!
03章 ネタ集めに迷わないから速く書ける!
04章 組み立て方に迷わないから速く書ける!
05章 速く書き続けるには?
06章 書き出しで迷わないから速く書ける!
07章 「?!」をちりばめ、心をつかむ文章にする!
08章 最終チェックで心をつかむ文章にする!
09章 「速く」「面白い」文章を書く習慣作り 最後に、レビュープラスさまより献本いただきました。ありがとうございました!